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第7回 「錦秋を満喫 会津鉄道も観光資源です 「ちょい乗り」を旅程にどうぞ!」

錦秋を満喫 会津鉄道も観光資源です
「ちょい乗り」を旅程にどうぞ!

会津鉄道(株)
代表取締役社長 大石 直

 「キキー」と鉄橋の上で列車が止まった。
「皆さん!右をご覧ください、紅葉に映える若郷湖でございます。」アテンダントの素敵な声が車内に流れる。「左をご覧ください、若松市で最も高い大戸岳と、そこを源流とする深沢渓谷です。今年の紅葉は例年になく絶品です。」アテンダントの案内に合わせて、カメラを抱えたお客様は、右にドドー、左にドドーと移る。
 このようなビュースポットを、芦ノ牧温泉駅~塔のへつり駅間に3か所用意し、トロッコ列車は、鉄橋の上に約1分間停車し絶景を楽しんで頂いている。

 先日、芦ノ牧温泉駅から40人ほどの団体のお客様が乗ってこられた。言葉使いが関西系であったので、添乗員にどちらから来られたのかをお聞きしたら、JTBさんの大阪からのツアーであった。
 大阪から特急サンダーバードで金沢に行き、北陸新幹線で上越妙高駅へ、そこからバスで一路会津へ、裏磐梯を見て一泊目は、猫魔温泉である。2日目は、鶴ヶ城見学の後、蔵王エコーラインを経てお釜、山寺・立石寺に登り、会津に戻り宿泊は、磐梯山温泉ホテル。
 3日目は、ホテルからバスで当社の芦ノ牧温泉駅へ。猫駅長の「らぶ」との出会いの後、「絶景ローカル列車・会津鉄道」に乗車、塔のへつりまでローカル列車のほんのり感と車窓の景色を楽しんで頂く。一行は、塔のへつりで列車からバスに戻り大内宿へ。国史跡の大内宿散策の後は、一気呵成に上越妙高駅に戻り、北陸新幹線、サンダーバードと乗り継いで、大阪着22時ころとなり、2泊3日の日程は終わる。
 とてもありがたいツアーである。実は、このツアーは北陸新幹線のできる前の平成24年から、毎年3000~4000人のお客様に来ていただいており、短区間の乗車ではあるが、ローカル列車が観光資源として通用している証と喜んでいる。

 同じように、会津鉄道を毎年観光に組み込んで下さるエージェントさんは、クラブツーリズムさん、阪急交通さん、読売旅行さん、小湊鉄道さん等々、感謝、感謝である。皆さん乗車区間は、先に述べた3つのビュースポットを含む、芦ノ牧温泉駅~湯野上温泉駅、または塔のへつり駅間です。これからの紅葉シーズンは、1列車に大型バス2台3台と連携することがあり、猫駅長も対応不能に陥ることもあり、その折はご容赦ください。
 バスの大事故が続いたことで、運転手の規制強化があり、首都圏からの日帰りツアーが減少しているのですが、計画通りにバスが連絡しない場合など、1両に100人を超すこともあり、「田舎に来てラッシュにあった」と面白がっているお客様にも会います。
 10月中旬から11月中旬までの一カ月は全車両フル回転です。どうぞ郷愁の沿線を楽しんでください。

 遅くなりましたが、「特急リバティ」の会津田島駅乗り入れ効果について報告します。東京のエージェントさんで売れた切符を精算するのに2か月かかるものもあり、ようやく7月までの数字になりますが、首都圏との会津線を使った流動は、昨年比で約20%増えています。小さな鉄道会社にとっては、とても大きな増加です。これに伴い、会津田島駅間の売店も、お土産が単価を押し上げ、昨年を大きく上回っています。
 昔から、新幹線や特急などが終着となる町は、必ず終着駅効果というものがあります。会津田島駅周辺もその効果は少なからず出ているようで、駅に併設している売店「やまびこ」や、周辺観光地への観光タクシープランなど、昨年を20%近く上回っているようです。

 先月号でお知らせした、浅草からの往復割引切符「ゆったり会津東武フリーパス」が大変好調です。併せて、若松~田島間は、お客様はリレー号に集中する傾向があります。田島に留まるだけでなく、会津の中心までリバティ効果が浸透してきている証だと思います。
 課題は、この傾向を持続させること、「もう一度来たい」という想いを持っていただく「おもてなし」ができるかどうかです。これこそ、我々に課された課題と肝に銘じています。

※この文章は会津嶺2017年10月号に掲載されたものです。

上っ!