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第1回 「リバティ会津号 ~江戸浅草-日光-会津、参勤交代の道に特急が走る~」

リバティ会津号
~江戸浅草-日光-会津、参勤交代の道に特急が走る~

会津鉄道(株)
代表取締役社長 大石直

 飯盛山の白虎隊墓所入り口に、「墳墓沿革碑」が建っている。そこには、こう記されています。
 『偶根津嘉一郎氏此墓ニ詣デ隊士ノ芳績ニ感激シ、礼ヲ厚クシテ其英霊ヲ慰メ且後人ヲ鼓舞セント欲シ、山川健次郎男ニ諮リ率先資ヲ出シテ大正十四年末更ニ之ガ拡張工事ニ着手セリ・・・』
 ここに記された根津嘉一郎氏とは、東武鉄道の初代社長です。

 大正12年、根津氏は偶々詣でた白虎隊士の墓で、彼等の物語に深く感激すると同時に、その墓所のあまりの狭さに驚き、東京に戻ると、当時東京帝国大学の総長を終えて枢密院顧問官をしていた、かの山川健次郎氏に諮り、根津社長、山川健次郎、そして会津の有力者たちが資金を(28,000円)出し合い、今のお墓とその周辺が整備されたのだという。
 この話には続きがありまして、根津社長は教育にも熱心で、今の武蔵大学、当時の旧武蔵専門学校を創立していたのですが、その2代目の総長に山川健次郎氏がつきます。この話を聞いた時、私は東武鉄道が一変に好きになりましたし、会津と東武の熱いつながりを感じた次第です。
 この度、その東武鉄道が県境を超え、会津の地に浅草からの直通特急を走らせてくれます。

 平成17年以降、鬼怒川温泉まで来ている東武特急「スペーシア」のお客様を会津に迎え入れるべく、当社会津鉄道の「AIZUマウントエクスプレス号」が、1日3本迎えに行っておりました。それに加えて、4月21日から会津田島まで東武鉄道の特急列車「リバティ会津」が新たに4本来ることになったのです。
 田島からは、10分前後で接続する「リバティ会津リレー号」を、会津若松まで走らせます。これからは、日中帯1時間ごとに特急を利用することが出来ることになるわけです。首都圏との連絡は、JR線、高速バスに負けないルートが構築できたと喜んでいます。

 このルートは昭和61年に開通したルートで、会津の方々は明治32年以来、磐越西線を使って東京に行っていましたので、まだまだ田島を通って東京に行く習慣はないかと思います。しかし、ここはかつて日光街道、会津西街道として、会津と江戸を結ぶメーンルートでした。そのせいもあってか、とても人に優しい、冬でも天候が暴れないところで、暴風雪でも列車が止まることはめったにありません。ぜひ、安心してご利用ください。

 お値段ですが、「マウントエクスプレス号」より特急区間が長くなることから、特急料金が野岩線分370円、会津鉄道分300円計670円だけ頂くこととなります。それでも片道6,600円、往復10,950円です。とても割安だと思います。
 新幹線を使った場合、時間的には約3時間で、「リバティ会津」は4時間です。1時間ほど多くかかりますが、急ぐ人、ゆっくりでもいい人、選択肢が増えるという意味でも利用しやすくなると思います。なお、田島~下今市間は特殊扱いとなり、その間のみ乗車の場合は特急券なしで乗れます。ただし、座席の指定はできません。座席の指定をする場合は、特急券が必要です。

 切符の販売個所ですが、西若松以南の会津線内有人駅(西若松駅、芦ノ牧温泉駅、湯野上温泉駅、会津下郷駅、会津田島駅、会津高原尾瀬口駅)ではもちろん買えます。そのほか、びゅうプラザ会津若松(駅)、東武トップツアーズ(中央通り)、会津トラベルサービス(駅前)、会津交通観光(中央通り)の旅行代理店でも買えるようになりました。
 なお、旅行代理店では宿泊手配などと一体で買えますのでとても便利です。ただ注意しなければならないのは、切符1枚でも旅行業法上の取扱料がかかる場合がありますので、確認してください。

 今年は、会津線開業30周年です。開業から30年間制服を変えないできましたが、これを機に制服を一新し、心新たに特急を迎えようと考えています。この特急は、会津線沿線だけに効果をもたらすものでは勿体なく、会津全域の方々に、こんなに便利で安いルートができたということを認知していただきたいと思っています。
 そのために、各自治体の力もお借りして、新型特急田島乗り入れのポスターを会津全域に張り出しています。さらに、東京には「リバティでひとっ飛び、会津へ」という横断幕を東武鉄道の主要駅に掲出します。
 このルートは東京、栃木、福島、茨城をつなぐ「ダイヤモンドルート」の一角を担っており、特に、日光まで来ている1千万人の観光客、そして百万人を超すインバウンドを会津に誘う重要な仕掛けです。
 日光~会津間は、現在当社の「AIZUマウントエクスプレス号」が1往復走っているだけで、日光で楽しんだ方を会津にお迎えする便がありません。そこで、このダイヤ改正(平成29年4月21日改正)に合わせ、日光発16時半頃に1本会津若松行きを作りました。会津まで足を延ばしやすくなったと思います。

 最後に、東武の副社長からは、「東京からは満杯で送客するから、空で返さないで欲しい」と厳しく釘を刺されています。ぜひ皆様には1度といわず、2度3度と「リバティ会津」をご利用いただきますようお願いを申し上げます。

※この文章は会津嶺2017年4月号に掲載されたものです。

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